ABOUT MIDAMA
見 玉
水と歴史の里
見玉は、長い歴史のある「見玉不動尊」と共に歩んできました。
秘境・秋山郷の入り口にあたる見玉。見玉不動尊に平家の家臣が持ちこんだとされる不動明王の安置により「平家の落人伝説」の地として知られています。
見玉不動尊は眼病平癒にご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れる見玉のシンボルです。近年では「見玉公園」も注目されています。大地の鼓動、苗場山麓ジオパーク認定「石落とし/柱状節理(大岸壁)」を間近に見ることができます。
苗場山麓である見玉は、山々に囲まれた自然豊かな地です。見玉は苗場山の雪解け水の恵みをもらっています。コンコンと湧き出る豊富な天然水は、昔から見玉の生活に欠かせません。
その湧水は、今はファミリーマートの商品「「津南の天然水」として、全国の人々に親しまれています。
主産業/観光、農業
主観光/見玉不動尊、見玉公園
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見玉不動尊/見玉公園/石落とし/津南の天然水/平家の落人伝説/秋山郷入口
集落全体が見玉不動尊境内?
昔は、集落全体が見玉不動尊の境内地であったと伝えられています。
30数年前までは砂利道、道幅も今の半分以下ですれ違いがやっとの交通事情でしたが、今では交通の便も良くなり、町の中心部まで車で10分もあれば行けるようになりました。
しかし、生活が少し便利になっただけで、以前のままのように家の横の川には岩魚が泳ぎ、セミも蜻蛉も蝶も。そしてクワガタでさえその気になればいくらでも捕まえることができます。
春には雪消えとともにに田植を行い、夏には畑を耕し野菜にかぶりつく。秋は田んぼが黄金色に染まり、山からの恵みをいただいて冬にそなえ、大雪が降ろうともそれを楽しむかのように黙々と雪を掘る…。
自然と人々は何にも変わっていないように思います。
鈴木牧之/秋山記行
秋山記行は、文政11年(1828年)9月(現在の10月下旬)、塩沢の商人である鈴木牧之が、桶屋の団蔵の案内により晩秋の秋山を7日間をかけて旅をし、江戸時代の秋山の生活や習慣を文章、絵により詳細に記した記行文です。
9月8日塩沢を出発し、小出、田代、所平を通り見玉集落の隣、野士(現在の太田新田集落)へ。その日のたそがれ時に見玉に到着し、町のような家並みに驚き、見玉不動尊の別院、正法院に宿泊しています。
正法院では大きな囲炉裏に六、七尺もある薪をどんどん焚くのに驚きながらも、村人2.3人から大きな囲炉裏のもと不動尊のご利益の話を聞き、出された食事を美味しい美味しいと食べています。
次の日の朝食時は別の考えになったようですが…。法印の話を聞きたかったようですが不在であったため、数人の村人から見玉不動尊のご利益の話などを聞いています。
翌日(9日)の朝、見玉不動尊をお参りし、清水川原、三倉(見倉)、中ノ平、大赤沢、甘酒と旅し、その日のたそがれ時に小赤沢に到着し福原市右衛門宅に宿をとっています。そして、家人から栃の実の食べ方や人々の生活の様子を詳細に聞いています。
翌日(10日)、黒駒太子堂の軸を拝見したいと願うがかなわず、太子堂のみのお参りとなっています。
上ノ原、を過ぎ和山では、美しい女性に出会うこととなります。(秋山に入って初めて褒めてるような気が…?)。
そして秋山第一の難所を何とか通り抜け、湯本(現在の切明)に到着し湯守の島田彦八宅に宿をとっています。牧之は主人から温泉の起源などを聞いたり、翌朝(11日)やってきた狩人(秋田マタギ)の話も聞きたいともう一晩泊まっています。そこでは秋山から上州草津への往来や山々や猟のことなど細かく聞き猿の皮を購入しています。
翌日(12日)屋敷、大秋山村、前倉を抜け結東に到着、桶屋の知人である太右衛門宅に宿泊。ここで昨日購入した猿の皮を敷いて寝ようとしますがノミに悩まされることとなります。
翌日(13日)逆巻では、やっとの思いで橋(猿飛橋)を渡ることに…。見玉に到着し正法院にてお昼。(またも法印に会うことは出来ず)その日のうちに小出まで行き、翌日(14日)に塩沢の自宅へ到着しています。
牧之はこの旅で秋山を「命の洗濯ができる場所である」と評しています。
今も変わらず、仁王門から七段の滝のそばの石段を通り、本堂にいたる間は牧之が訪れた当時と殆ど変わらない姿を見ることができます。
清水川原ー三倉、三倉ー中ノ平、大赤沢ー小赤沢、上ノ原ー和山、和山ー切明の間は、現在も牧之が通った道が残っている場所があります。また、当時の見玉戸数は34軒と記されています。現在の戸数も34軒。既に現在の見玉集落の姿が…あった?
現在、秋山記行を読んで、秋山に惹かれ多くの方々が訪れています。秋山記行を手にすることがあったら是非ページをめくってみて下さい。そこには百数十年前の桃源郷の世界が広がっています。
そして、当時の面影を残す街道を、秋山記行を持って歩いてみてはいかがでしょうか。
柔らかな軟水の湧水
コンコンと湧き出る天然水は集落の生活用水
苗場山麓に降った雪は数十年の時をへて湧き水となり、山を潤し、里を潤します。田んぼを潤し、畑を潤し、そして人々を潤します。
集落の山間部では、いたるところから水の湧き出る姿を見ることができます。今では見れなくなってしまいましたが、以前は各家々が小川から直接(せいばん、に)水を引き込む様子を見ることができ、小川の水は飲料水に、食事の煮炊きに利用されていました。現在は集落内は水道となっていますが、水源は昔のまんま!とっておきの”天然水”をいつでもどこでも飲むことができます。
ファミリーマート「津南の天然水」
見玉の湧水から生まれたミネラルウォーター
津南町は国土交通省の「水の郷百選」に認定されています。見玉の常に湧き出る清水は、ファミリーマートから販売されている「 津南の天然水」として全国で販売されています。
素朴な自然と力強い大地
山々に囲まれた見玉は、四季の変化をとても肌で感じることのできる土地と言えます。
集落の西側には、広大に広がる岩場、柱状節理の「石落とし(苗場山麓ジオパークに認定)」。東には山がせまり、その上は苗場山へと続く小松原湿原が位置します。
厳しい冬が長い分、一斉に始まる春の息吹からは「生」の強さを感じます。自然、大地、そしてそこに住む人々。見玉の暮らしは、素朴な風景から力強い大地の鼓動まで体感できます。
春
山菜お届けします
山ウド、ふきのとう、根曲竹、ミズ(ウワバミソウ)、コシアブラ、ぜんまい、わらび。沢山の山の恵み。
時期にもよりますが、新鮮な山菜が店頭に並ぶことも。お越しの際は事前に当ホームページまでご連絡下さい。
秋
キノコお届けします
舞茸、もとあし(ナラタケ)、かたは(むきたけ)、なめこ、あかっぽ(クリタケ)、ヒラタケ..
山からの贈り物を皆さんのもとへ、山のプロ達がお届けします。お土産のわらび、水のさと売店にてお求めできます。または、お越しの際に事前に当ホームページまでご連絡下さい。
(きのこの発生は天候と山の気持ちによって変わります。お求めのきのこが入手できない場合も多々あります、ご理解の程よろしくお願いします。)
苗場山麓ジオパーク
苗場山麓ジオパークは、全国で36番目に認定されたジオパークです。
ジオパークは、大地の公園、と訳されユネスコのプログラムで、ジオ(地球、地形、地質)エコ(環境、動植物)カルチャー(歴史、文化、伝統)の三つから成り立っており、教育・地域活動のシンボルとなっています。
見玉のある新潟県津南町、長野県栄村の地域全体は 苗場山麓ジオパークエリアとなっており、見玉から車で20分圏内に、10箇所以上のジオサイトがあります。
見玉は公認ジオガイドが3人登録され、ジオツアーの拠点となっています。
上記2つは、 どちらも見玉を代表するスポットとなっており、特に春~秋には、多くの観光客で賑わいます。
●ジオサイトNo.11/見玉の古型マンモス臼歯化石の産地
見玉の川原では約115万年前の地層SK030の上の地層から、古型マンモスの臼歯化石が発見されました。 マンモスの背中までの高さは約4メートルと推定されています。
●ジオサイトNo.12/笹葉峰の大崩落
今から約1万5000年から5000年前に、見玉集落と太田新田集落の東に位置する笹葉峰は、地滑りによる大崩落を発生させました。 その規模は北西ー南東方向に2.5キロ、北東ー南西方向に1.5キロに及ぶ大崩落となり、中津川を塞ぎ一時的に湖が形成されるほどでした。
プラプラ散策
鎮守様
昔からずっとこの場所、見玉を見渡せる小高い丘の上から見玉のみんなを見守っています。
8月の終わりには、一年の収穫に感謝と期待を込めての秋祭りが盛大に行われます。
集落の中心部から何本かの道は、すべてが鎮守様の前を通り秋成小学校へと繋がっています。お不動様本堂からの抜け道は、知る人ぞ知る秘密の抜け道です。
秋成小学校跡
見玉集落と太田新田集落の真ん中に位置し、鎮守様からすぐの場所にあります。
見玉、太田新田、中山、穴藤の皆が通った大自然の中にある小さな小学校跡地です。
昭和55年に町の政策により閉校となりましたが、今でも校門、ふるさとの碑は当時のまま残されています。
春の大お花見会、夏のマス釣り大会、秋の紅葉真っ盛りの黒滝橋(上の)までのきのこ採り遠足と校庭での大運動会、冬の大雪の中のスキー大会など(すべて集落のみんな総出)一年を通して多くの行事が計画され、山間地に在りながらも他の場所には負けない、笑顔の絶えない地域の中心とも呼べる施設となっています。
風穴
普通の呼び方は「ふうけつ」。でも見玉の呼び方は昔からずっと「かざあな」です。
石と石の間からの涼しい風がソヨソヨソヨと顔にあたります。
国道沿いで観音様のすぐ上に位置しています。
今でも夏になると大きなスイカがそっと冷やされていたりします。
観音様
見玉集落のほぼ真ん中、国道沿いに観音堂は建てられています。建物の横には各供養塔、二十三夜塔、お地蔵様が建てられていて、四十五番札所として信仰の場となっています。
小正月には観音堂前の広場にて「見玉風松焼き」が行われ、五穀豊穣を祈願する場ともなっています。
風の塚
お不動様から見てほぼ正面、大木の原と呼ばれる畑の中にある石をつんで作られた塚。
お不動様が全盛をきわめた永禄時の七堂四十八塚の一つとも呼ばれています。
初夏の風祭り二百十日(かざまつり)の時は白い御幣を持った行列が、お不動様から風の塚まで風害から農作物を守り五穀豊穣を祈りながら歩きます。
ガイドプラン
公認ジオガイドがご案内します
”ガイドと一緒” は百倍楽しい
各種ジオツアー、個人様承ります。
個人の方から団体様まで、見玉、秋山郷等の周辺スポットのガイドを承ります。ガイドは地元に精通したジオパーク認定ガイドです。
津南町観光協会では、随時各種ジオツアーを受け付けています。ジオパークに興味のある方、ジオパークと共に津南町、栄村を知りたい方、津南町栄村を巡ってみたい方などなど、どなたでも安心して参加できるツアーです。詳しくはHP、電話にてご確認下さい。
●ガイド料金
コース、時間により異なります。お気軽にお問い合せ下さい。
黒滝沢
【釣り人の心をとらえてやまず】
小松原湿原を水源とし中津川に流れ込む渓流。そこに住む岩魚、山女を狙い多くの釣り師が訪れます。
紅葉時には普段は見ることのできない滝を国道から見ることができ、上流には沢の名前の通り、黒滝(2段)があありますが、全容を見るにはガイドの同伴か、山登り沢登りの技術が必要になります。
馬龍窟(まりゅうくつ)
【知る人ぞ知る洞窟)
見玉と太田新田の境の山中奥深く、人知れずひっそりとたたずむ平家落人伝説の地。
巨石が自然の力によって組み合わさってできた洞窟です。
数年前まで洞窟内は光る苔に覆われていて、数十年前には馬の背に乗せる鞍が存在したことも確認されています。
泣き石
【見玉公園近く/ミステリースポット】
これも知る人ぞ知る秘密のポイント。旧草津街道、見玉公園近くにあり、耳を近つ‘ければ音が聞こえるとも、投げた石がいつまでたっても下に当たる音が聞こえないとも…。要ガイド同伴です。
小松原林道
【見渡せばあたり一面の紅葉】
小松原林道から見る紅葉は絶景です。
小松原林道一般車進入禁止、要ガイド同伴となります。見玉集落から上流黒滝橋まで徒歩約2時間半です。
見玉直売所/水のさと
見玉の拠点。大駐車場完備
*現在、建物内立ち入り不可、再オープン日時も未定となっております。
平成27年10月オープン、水の里管理センター内にある地元密着型の直売所です。店内には季節の野菜、山菜などが並び、手作りの品コーナーも設置。食堂もあります。屋内外に休憩所が併設されています。
無料駐車場/トイレ完備
水のさと横には、公の無料駐車場、トイレが設置されています。
中津峡大駐車場/大型30、普通100
お土産店
わらび
お漬物とお茶でおもてなし。資料館も併設
不動尊の参道側。秋山郷特産の栃餅、栃大福、きび大福、季節には地元産の山菜などが並び、参拝の人たちの目を楽しませてくれます。メグスリの木を煎じたお茶も飲むことができ、腰を下ろして地元の話を聞くことも。春には山菜、秋には天然舞茸、天然なめこをはじめ、数多くのきのこが並びます。(公認ジオガイド1名在籍)
店内奥には民具資料館も併設。
津南町大字秋成9685-1
tel:025-765-3816
駐車場:大型1、普通7
たかはし
見玉不動尊門前の店
店内には、この店自慢の”昔からの味噌漬け”がずらりと並び、お漬物の試食も用意されています。気楽に試食することもでき、メグスリの木のお茶も飲むことができます。
秋山郷特産の栃を使った栃もち、秋山郷名物栃の風味たっぷりの栃大福、沢山のお漬物など、お土産は何でもそろう品揃え。椅子も用意されているので、おばあちゃんとの話についつい夢中になって長居してしまいそうです。
【おみやげのたかはし】
津南町秋成9690
tel:025-765-3928
駐車場:大型1、普通7
秋山郷
見玉は秋山郷への入り口です
秘境秋山へ!
秋山郷は、新潟県側7集落、長野県側5集落、新潟県中魚沼郡津南町と長野県下水内郡栄村にまたがる中津川沿いの12集落の総称で、今でも平家落人伝説が残り、近年まで狩猟(秋田マタギ)、焼畑など独自の文化が受け継がれてきた地域です。秋の紅葉時期には、沢山の大型観光バス、車が入り大変な人気です。見玉は新潟県側からの入り口になります。
詳しくはこちらから。